格安SIMでの携帯代節約には、LINEの利用がカギ!
近年、大手キャリアの回線網を借りたMVNO事業者による格安プランが登場し、これらのサービスは「格安スマホ」「格安SIM」と呼ばれ、携帯電話料金の節約になることから注目を浴びています。データ通信専用SIMならば月額1,000円未満から、音声通話付きのプランでも月額1,600円前後から利用できるため、上手に活用すれば月々の携帯代を大きく節約することができます。
しかし、MVNOが提供する音声通話付きのプランは音声通話の料金が30秒20円など高めに設定されている傾向があり、例えば1日あたり平均5分通話(発信)する場合、1ヶ月で150分、つまり6,000円もの通話料金が基本料とは別にかかってきます。そのため、通話がする頻度が高くなるほど、節約効果は薄れてしまいます。
それでは、音声通話を多用するユーザは格安スマホでの節約を諦めなければならないのでしょうか?そんなことはありません。今爆発的に普及しているメッセージアプリ「LINE」の機能を駆使することで、音声通話を多用するユーザでも通話料を大きく節約することができます。
例えば、LINEユーザ同士ならば、LINEアプリ内で音声通話をすることができます。この方法で通話すると、音声通話回線ではなくデータ通信回線を利用した通信になるため高額な音声通話料金がかからず、無料で通話することができます。
電話番号への発信にもLINEを使えば、通話料が格安に!
LINE outを使えばLINEアプリから電話番号に発信可能
LINEには、登録されたLINEユーザ同士での音声通話だけでなく、電話番号を指定して発信できる「LINE Out」(旧称:LINE電話)と呼ばれるサービスがあります。これを使うことで、通常の固定電話や携帯電話にも電話をかけることができます。しかし、LINE Outでの通話は、LINEユーザ同士での通話とは異なり、「コールクレジット」と呼ばれるLINEサービス内の電子マネーにチャージすることで利用できます。
コールクレジットによるLine Outの通話料金は、固定電話への発信は1分あたり3円、携帯電話への発信は1分あたり14円であり、通常の音声通話と比較すると携帯電話あてで67%オフ、固定電話あてだとなんと93%オフという低価格で通話することができます。発信する先は通常の電話番号ですが、LINEユーザ同士の通話と同様データ通信回線を利用した通信なので、コールクレジット以外の音声通話料金はかかりません。
そのかわり、データ通信の通信速度の影響を受けるため、高速通信ができない状況だと通話品質が不安定になります。なお、LINE Outを利用するためには、SMSを利用した電話番号認証が必要になります。したがって、SMSの使えないデータ通信専用のSIMでは利用できないため注意が必要です。また、LINE Outは発信専用のアプリのため、着信するためには音声通話付きのプランを契約する必要があります。
LINE Out利用時の通話料を試算
音声通話にLINEをフル活用すると通話料がどの程度になるか試算してみます。ここでは、1日あたり平均5分として1ヶ月で150分、そのうち半分が家族や友人の携帯電話あて、もう半分が固定電話あての発信と仮定します。家族や友人あての電話の場合、LINEの通話機能で代用すれば、通話料は無料です。
固定電話あての場合、Line Outを利用すると、3(円/分) × 75(分) = 225円。ひと月の通話料が225円で済んでしまうため、音声通話付きのプランを契約したとしても、ひと月あたりの携帯電話料金の総額を2,000円以内に抑えることが可能です。ぜひともLINEの音声通話機能をフル活用し、携帯電話料金を効果的に節約しましょう。