想像してみよう、格安SIMへの乗り換えはこんなにお得
格安SIMでどのくらい安くなるの?
プランもデータ容量も一緒なのに乗り換えるだけで安くなるなんて、そんなうまい話があるとは思えません。しかし今話題の格安SIMに乗り換えるだけで同じプランでも大手キャリアと比較して数千円も安くすることが可能です。
例えば、5GBで音声通話付きのプランを契約したとします。もし、大手キャリアであれば7000円/月程度しますが、格安SIMの場合は2200円/月程度に収まります。数字を出して比較するとその驚異的な安さが分かります。このような格安SIMや格安スマホと呼ばれる企業は、正しくはMVNO(仮想移動体通信事業者)といいます。
MVNOとは大手キャリアの通信を借り受けている事業者のことで、MVNOが使っている回線ごとにdocomo系、au系などと分類されます。MVNO各社は大手キャリアに比べて余計なサービスを減らすことでコストカットを計りました。逆に言えば大手キャリアの基本使用料はいろいろな料金が含まれていたことになります。
でも、こんなデメリットもあります
格安スマホの基本使用料はコストカットによるものですから、その分のデメリットは否定できません。特にスマホの利用に全く慣れていないような人であればかえって苦労する一面もあると考えられます。まず、通話料が高いというデメリットがあります。
30秒ごと20円の通話料金もそうですが無料通話分がない、または少ないこともあります。ただ、日常的にスマホを使っている人にとってはLINEなどのアプリで解決できる問題ですし、格安SIMも通話料が半額になるアプリを提供しています。つぎにアフターフォローがそこまでよくないということもデメリットです、MVNOは店舗をほぼ設けないので契約も相談も電話とメールが基本となります。
電話もコールセンターが込み合いやすいので大手キャリアのカスタマーサービスと同じ感覚では利用しづらいです。そして、通信速度が遅いという点もあります。正しくは通信が集中する日中に混雑しやすいのですが、これは各MVNOの回線保有量が追い付いていないことが理由と考えられます。よって、通信速度の問題は回線保有量と利用者の関係に左右されます。
基本料金を安くしたのなら、スマホも安くしたいと思いませんか?
MVNOは大手キャリアと比較してスマホも安い
このように格安スマホは基本使用料を大幅に安くできるのですが、格安スマホというくらいですから端末も安くしたいものです。そこで、MVNOが提供するスマホを見てみるとそれなりのスペックの端末が大手キャリアよりかなり安い値段で買えることが分かります。分割払いにも対応しているので新品購入でもお財布にやさしいです。
また、MVNO各社は解約金も最低利用期間である半年〜1年の間しか発生しないので契約満了より先にスマホが劣化する心配もほぼありません。もちろん、同じ回線のスマホであればSIMロック解除なしで引き継ぐことも可能ですし、SIMフリースマホの販売もされていますから格安SIM間の乗り換えも安心です。
さらに安くするなら中古もおすすめ
さらに、スマホの価格を安くしたい場合は中古での購入もおすすめです。中古というともう使えないものという印象がありますが単純に型落ちで安くなっているだけということもあります。また、わが国では「一度人の手に渡っただけで安くなる」という傾向が強いので大手キャリアの最新機種を割安で買うこともできます。
とくに中古市場で人気なのはiPhoneですが、その理由はMVNOが販売していないからです。また、Apple Storeで買うと値段が高いことも理由と言えます。iPhoneを選ぶときはSIMフリー版を選んでおけば無難です。
中古屋さんで買うメリットって何?
良いものが手に入るかも
中古と言っても理由はいろいろです。中でも新機種が買いたくなったという理由や「外側が傷ついてしまった」という理由で売られたものはチャンスです。好みや外相が理由ということは内部の状態は悪くないからです。もしかしたら、ほぼ劣化していないようなクオリティのスマホと出会えるかもしれませんし、今なら格安SIMの中古品も多く出回っています。大手キャリアのスマホやiPhoneよりもさらに安く買うことができるでしょう。
お店という信頼
中古品を買う方法はお店で買う方法とオークションで買う方法の二つに分かれます。オークションでも掘り出し物があり、お店を通さない分安いというメリットがあるでしょう。しかし個人間だからこそ起きるトラブルが心配です。ちゃんとしたお店で買う場合は一度査定を受けたうえで買われていることが前提となるので思わぬアクシデントに見舞われる確率はぐっと減ります。それでも、怪しい中古屋さんの場合は次の章で解説するようなリスクがあります。
時には独自の補償がついていることも
スマホが中古品である以上、もともと付いていた補償も期限切れとなっていることでしょう。しかし、良心的な中古屋さんであれば店舗で独自の製品保証をしてくれる場合があります。格安SIMに契約する場合も大手キャリアに比べてデータ復旧に時間とお金がかかりますし、場合によっては民間業者にお願いしないといけません。
民間の業者であれば論理障害であっても3万円を超え、高い時はデータ復旧で10万円以上かかることもあります。製品保証については購入前に効く以外にもそのお店の公式サイトから調べておくと良いでしょう。サイトが更新されていることも健全に営業されている証明となります。
中古で買うからこそ注意したいこんなポイント
品質に問題があるかも
しかし、中古屋さんと言っても良品ばかり揃えられるわけではありません。時には品質の悪いものを買ってしまうこともあるようです。お店の評判を事前に調べることや動作確認を事前に行えるかどうかなどを確認しておくことが大事です。
時には管理が不十分なお店も
さらに危険なのはスマホの管理が不十分・あるいは不誠実であるお店でスマホ購入してしまうことです。良心的なお店であればこのようなアクシデントにもしっかり対応してくれますが、よく注意しておきましょう。
- SIMロックが解除されていない
SIMロックが解除されないまま売り出された端末混ざっています。docomoとSoftBank端末を格安SIMに使う場合SIMロックを解除できるのは本人だけです。よって、これらのショップに持ち込むことはできません。auの場合は本人でなくてもSIMロック解除はできますが、やはりお金がかかってしまいます。
SIMロックが解除されているかどうかは、購入前に絶対に確認してください。どうしても対応してくれない時は自分でSIMロック解除アダプターという器具を使うことになりますが、成功が確実ではないうえ端末が壊れてしまうリスクも否定できません。SIMロックのかかっている端末は避けるに限ります。
- 赤ロム
誰も契約していない端末を白ロムというのですが赤ロムは「まだ支払いが終わっていないせいで機能が停止された端末」のことを言います。もし、赤ロムを購入してしまうとSIMを挿入しても使えないので無駄な買い物になってしまいます。赤ロム購入を避ける方法としてはスマホの製品番号を各大手キャリアの公式サイトで検索し、状態確認するというものがあります。